世界を目指す前に 知っておきたい、あれこれ

未来を生きる次世代への置き書き

長生きは幸運のたまもの

suhartini, · カテゴリー: 未分類

ネットのニュースを見て驚いた。

女優の川島なお美さんが亡くなった。

この間テレビで見たときは、闘病に励んでいると語っていたので、てっきりよくなるものだと思い込んでいた。

気丈にふるまうとは、こういうことなのだろう。

 

筆者は、インドネシア人と結婚して、すこし気を付けていることがある。

長生きしてもらえるように、だ。

それは、インドネシア人の平均寿命が70歳と、日本人よりも10歳以上も短いからだ。

もちろん、平均寿命とは、あくまで平均であって、幼児死亡率が高ければ、それだけ平均寿命が低くなるのだけど、やはり住んでみて、平均寿命が低いことは、なんとなく実感していた。

例えば、筆者の結婚式に出席した親戚のご老人だが、60代で、はつらつとした、いかにも健康そうなおじいさんだ。披露宴で気をよくしてか、音楽に合わせてステップを披露してくれたぐらいだ。

しかし、それから1年後に訃報を聞いた。

もしかしたら、体のどこかがあまりよくないのかもしれないが、いちおう老衰と聞いている。

60代で亡くなるというのは、日本では早い方だが、インドネシアでは立派に「天寿を全うした」といえるのだ。

実際に、インドネシアの年寄りは、60歳になると、なんだか人生を悟ったかのような落ち着きがある。

だいたい、そうなると、お呼びがかかる頃なのだが。

 

インドネシア人は、概して、日ごろの栄養状態が決して良いとは言えず、どうしても老衰のタイミングが早い。

また、医師の質にも問題があって、手術でもしようものなら「かえって悪くなる」と誰もが言う。いや、冗談ではなく、本当にみんなそういうのだ。

病院でも、ある程度の年齢になると、むやみに延命をしないという暗黙の掟があるみたいで、割と簡単にあちらの世界へと送り出してしまう。

加えて、事故も多い。

だから、インドネシアでは、80代まで生き延びれるのは、幸運のたまものだといっていい。

 

幸いなことに、筆者夫婦は日本に住んでいるので、インドネシアよりも格段に事故にあう確率は下がるし、医療もきちんとしている。

だから、インドネシアにいたときよりも、まだ安心して生活できるのだが、川島なお美さんが亡くなったというニュースを聞いて、やはり長生きとは、幸運のたまものなのかもと改めて感じた。

 

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