世界を目指す前に 知っておきたい、あれこれ

未来を生きる次世代への置き書き

文字を見て、本当に人柄ってわかるかね?

suhartini, · カテゴリー: 未分類

筆者は長く就活をしていたが、皆さんは、履歴書は自筆で書いているだろうか?

筆者は、日本での就活は、普通の一般企業もあれば外資系にもトライした。また、海外でも就活をしたクチだ。

 

今、日本の就活で、履歴書は自筆かパソコン作成かで議論が分かれている。

今時、手書きを書くなんて、かったるい。

英文履歴書ように、パソコン作成でいいではないか、と思うかもしれない。

しかし、一昔前は、英文履歴書を作成する方が、和文履歴書の自筆よりもはるかに大変だった。

なぜなら、タイピング作成をしなければならなかったからだ。

タイピングは、ミスによる修正がきかない。

タン、タン、タン、タン...とタイプ音を響かせながら、慎重に一字一字を打ってくのだが、レイアウトも重要な書類作成能力と判断されるので、厄介だ。

タイトルをセンタリングするつもりが、中心がずれてしまったり、途中でインデントを忘れたり、大文字で打つべきところを小文字で打ってしまった...なんてミスをやってしまい、「あぁ~っ!!」と大声をあげてしまうなんて、しょっちゅうだ。

その点、和文履歴書はフォーマットが市販されており、心を込めて丁寧に自筆するだけだ。

昔は、英文履歴書の作成の方がめちゃくちゃ大変だった。

 

さて、日本の和文履歴書だが、いまだに自筆で書くことがよいとされている。

その大きな理由のひとつとして、文字を見れば性格がわかるからだという。

しかし、文字を見てわかることは、真面目に書いたかどうか、ぐらいだろう。

文字から読み取った性格なんて、実のところは、適当で、大雑把で、採用者の勝手な思い込みでしかない。

その証拠に、世の中にはプロの筆跡鑑定師という職業が存在するのだから、筆跡鑑定の訓練を受けたこともない人の判断は、結局は素人の判断だと考えるべきで、いい加減な素人の筆跡鑑定のために自筆で履歴書を出せというルールを強いるのは、間違っていると思う。

だから、履歴書で自筆を求めることは、社会全体でやめていくようにすべきじゃないだろうか?

 

余談だが、筆者は、主人の手書きのアルファベットが読めない。

文字のクセが強くて、何て書いてあるのかわからないのだ。

夫婦なのに、結婚相手の文字が読めないというのも変な気がするが、主人の場合、何かの模様なのかと思うくらい独特の癖があって、頑張って読もうと凝視しているうちに、気分が悪くなってくる。

そういえば、この間、仕事で目にしたインド人のアルファベットも、負けず劣らず汚かった。

外国人のみならず、日本人でも、今どきの子供は字が汚いし、それでマズイとは思わないようだ。

そういう人たちの手書きの文字を日常的に目にしていると、もはや文字を見て性格判断しようという発想にならない。

自筆の履歴書なんて、あと少しで消えちゃうんだろうな、と思う。

 

ちなみに、筆者はパソコン作成派だ。

パソコン作成では性格が読み取れないという意見があるが、それは思い込みだと思う。

文体や言葉の選び方は個性そのものだし、わかりやすく書いてあれば、コミュニケーション能力の高さも期待できる。

パソコン作成は、自筆以上にその人自身の資質が正しく表現されていると思う。