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海外取引の知識と
薬物犯罪の現実を知る
東京税関 情報ひろば
通関を通じて私たちの安全を守る
普段、私たちは多くの輸入品に囲まれて生活してます。
輸入とは、国境を超えて物資やサービスを国内に持ち込むこと。海外旅行での買い物や、海外のショッピングサイトで取り寄せることも輸入という貿易活動になります。
税関は、海外から日本に持ち込まれる商品やサービスに対して、公平に税金をかけるだけでなく、偽物のような粗悪品や、違法薬物、鉄砲などの違法品が国内へ持ち込まれることを防ぐ役割があります。また、絶滅危惧種に指定されている動植物の持ち込みを防ぐことで、野生動物の乱獲を防ぐ役割も担っています。
東京税関「情報ひろば」は、そんな税関の役割について学べる広報施設です。
まず最初に必ずご覧いただきたいのは、CUSTOMS VISIONというジオラマ形式の通関の解説コーナー。
通関の流れだけでなく、関税の仕組みが学べます。たとえば、同じTシャツでも、素材によって税率が違うことや、高級車の輸入でも、展示用なら関税がかからないことなど、実例を通して解説されておりますので、関税が私たちの経済にどのような役割を担っているのか学べるようになっています。
そして、ここで最も話題にされるのが、密輸コーナー。
人形の内部に違法品を埋め込み、税関をすり抜けようと試みるスタンダードな手口から、薬物を飲み込んで持ち込みを図る、まさに命がけの方法まで、過去に摘発された様々な実例が、とても興味深く見学できます。
このように、税関は私たちの安全な生活のために、とても重要な役割を担っていますが、違法品の持ち込みが100%防げているわけではありません。違法薬物だけに限ってみても、薬物犯罪は増加している現実があります。
また、検挙者の半数以上が20代以下の若者によるもの。新しいタイプの薬物が次々に開発され、合法ハーブ、アロマという名称で手軽にネットで購入できるからです。
ここでの見学を通じて、若者をむしばむ薬物が密輸されている実態に目を向け、薬物犯罪がすぐそこにあるという現実を心にとめておきましょう。
ワシントン条約で禁止された動植物
ツボに薬物を隠した密輸が摘発
薬物を飲み込んだ胃のレントゲン。密輸は命がけ!