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貨幣博物館
貨幣の歴史を通じて
経済史が学べる珠玉のスポット
貨幣を知れば、経済や社会事情が見える
貨幣とは、その発行元が信用を与えることによって、他の物と交換できる価値を生じさせたもの。古代には物々交換によって取引
が行われておりましたが、取引上の利便性をもとめて、交換の仲立ちとして貨幣は生まれました。
そんな貨幣に関する展示が楽しめるのが、貨幣博物館。
貨幣の製造・改鋳の歴史や、貨幣の持つ機能や役割、そして社会との関わりがわかりやすく展示された博物館となっています。
貨幣史というと、和同開珎や富本銭を思い出しますが、鎌倉、室町時代の宋銭・明銭の輸入・流通などの産業史・外交史や、改鋳小判の歴史を見学すれば、江戸時代の経済政策まで幅広く学べます。中学受験などでしっかりと日本史を学んだ小学生なら、最後まで興味深く見学でき、お金と経済の相関関係に関心が広がるでしょう。
さまざまな貨幣を紹介するコーナーでは、様々な国の社会事情を繁栄した貨幣・紙幣がとても興味深いです。
なかでも、注目は、緊急貨幣コーナー。
ここでは、デノミ政策により、新たな価値金額を上から追加印刷して流通させた紙幣や、外国の貨幣を自国の貨幣として使うため、自国名を追加刻印させた通貨などがあります。これらの多くは、第一次世界大戦前後のヨーロッパで、新たな貨幣を作り直すことが困難な場合に発行されましたが、当時の社会情勢を垣間見ることができます。
日銀本店見学は平日のみの要予約
ところで、貨幣博物館の前にある日本銀行本店は、明治29年に、江戸時代の金座の跡地に建てられた洋風建築の重要文化財。ぜひ一緒に見学したいスポットです。小学校5年生以上なら親同伴で見学できますが、約1週間前までに予約をしなければなりません。平日限定なので、夏休みなどをねらって、予約をするといいでしょう。
日本銀行本店は明治29年建築で重要文化財に指定された洋風建築。内部の見学は、1週間前までに予約が必要で、平日のみの受付。もし見学が実現したら、東証アローもどうぞ。(こちらも平日限定の、東京証券所の見学施設です。)
貨幣博物館のすぐ近くにある日本橋は、江戸時代に整えられた陸上交通網である、五街道における江戸の起点。歴史的な要所なので、ぜひ足を運んで5街道を暗記しよう。